
- 周りの皆は終活の準備しているの?
- 終活の準備って何したらいいか…
- 簡単に終活の準備ができる方法を教えて!
「終活」という言葉を見聞きはしながらも「自分には必要ないし」と何も準備せずに過ごす人は多くいます。
しかし、実際は親の介護、亡くなった後の役所の手続き、遺産分割など予想以上に大変な思いをしたという話は後を絶ちません。
この記事では、終活の準備で何をしていいか悩んでいる人に、迷わず将来に備える「基本的なポイント4つ」を解説。またスムーズに進めるための秘訣も紹介。
この記事を読めば、お金や時間を無駄にせず本当に必要な準備が分かります。
まずは簡単なことモノの整理(断捨離)、から始めてみましょう。遺産については、揉めやすい事柄なのでご自身の意思を残しておくことが大切です。

元気な「今」だからこそ少し立ち止まって考えることが、ご自身と大切な家族の安心につながります。
「終活のまとめかたが分からない」「周りに相談出来る人がいない」と不安な方は終活アドバイザーに頼ってみることもおすすめ!終活についてのエキスパート達が貴方の不安を解消してくれます。
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終活とは?終活は必要なのか?

「終活」は、人生の終わりに向けて、様々な準備を進める活動を指します。「終活」のイメージが沸かない方は、自分の身の回りの物の片付けだけするという事を想像しがちです。
しかし、実際の終活とは単に物の整理をするだけではありません。
- 病気になった時こと
- 遺産や相続のこと
- 葬儀やお墓のこと
など多岐にわたります。「ある程度の歳になってから準備すればいいんじゃないの?」と思われる方もいるかもしれません。しかし、人はいつ、何かのトラブルに遭ってしまうか分かりません。いつ、自分の意思を伝えられなくなってしまう状況になるかは分かりません。

最近は、一人暮らしの高齢者も増加傾向に身近に頼れる人がいないケースもあります。
引用元:内閣府 65歳以上の一人暮らしの者の動向
引用元URL:家族と世帯|令和4年版高齢社会白書(全体版) – 内閣府
年月日:令和4年度版
自分の最期を自分で選ぶため。大切な人たちを困らせないために終活はとても大切なことです。
終活の準備のポイント4選

終活の準備なんて、やることが多くて大変そうと思ってしまうことありませんか。たしかに、1度に全てを準備するのは大変です。また今、準備しても環境や状況が変れば、また準備や整理のし直しなんてこともあります。できること、やれそうなことから少しだけ始めてみることが整理のコツです。
ここでは準備のポイントを以下の4つに分けて解説します。
- 身の回りの整理
- 財産・相続の準備
- 医療・介護の準備
- 葬儀・お墓の準備
身の回りの整理
終活を進めていくにあたって物の整理、デジタル整理(SNSやスマホパソコン上のデータなど)は大切です。
家の中に大量のモノが残っていると、家族が遺品整理に何か月もかかったり業者に高額な費用(遺品整理業者に頼んだ場合、1Kで約3万~8万円。4LDK以上で約25万円以上の費用がかかります)を払う必要が出てきます。
SNSやパソコン上に保存してあるデータを整理しないと、アカウントが放置され個人情報が流出しトラブルになる可能性もあります。
物を整理するにあたって、自分の好きな物だけを残す、〇〇年使用してない物は処分するなど、残す物、処分する物などを基準を決めておくのも1つの方法です。誰かに譲りたい物が有る場合は、ノートなどに譲りたい人リストを作成しておくと片付ける人の負担が減ります。
SNSやパソコン上のデータ整理はパスワードが必要になる場合が多いです。パスワードを保管しておく場所(小さな貸金庫や、鍵のかかる棚)を利用すると残されたデジタル整理がスムーズに進みます。
インターネット上で契約したサービスなどもノートに記載しておくと解約手続きが円滑にできます。
財産・相続の準備
財産や相続のことを準備しておくのは大切です。ご自身の考えをしっかり形にしておくことで、万が一の時に残されたご家族が困ったり、相続を巡って後々トラブルを防ぐことができるからです。
まずは、財産目録を作成してみましょう。どんなプラスの財産(不動産、預貯金など)があって、どんなマイナスの財産(ローンなど)があるのか、全体を把握することが大切。
ご自身の希望通りに財産を分けてほしい、あるいは相続で揉めそうな心配があるなら、遺言書を書いておきましょう。法的な効力があるのでご自身の意思を明確に伝えられます。

遺産相続の金額でトラブルが起きやすいのは5000万以下が多いです。
財産の額によっては相続税の心配もあります。税理士などの専門家に相談しながら、生前贈与や生命保険の活用といった相続税対策を考えておくと、残された方が慌てずに済みます。
財産のリストアップ(財産目録)、意思表示の準備(遺言書)、そして税金への備え(相続税対策)を前もって行っておくことが、ご自身にとっても大切なご家族にとっても将来の安心につながります。
医療・介護の準備
将来ご自身がどのような医療や介護を受けたいか、具体的な希望を元気なうちに明確にし準備しておくことは重要です。
ご自身の判断能力が低下したり、意思表示ができなくなったりした場合、自分の望むケアを受けやすくなり、ご家族が難しい判断を迫られる場面でも精神的な負担を減らすことにつながるからです。主に以下の4つの事柄について、自分の気持ちを整理しておきましょう。

医療や介護に関する具体的な希望をまとめておき、必要な時は家族や知り合いと共有しておくことで自分の希望する医療や介護が受けられます。
葬儀・お墓の準備
終活を進める上で、ご自身の葬儀やお墓に関する希望を具体的に決めておきましょう。
ご自身の意思を明確に示しておくことで、残されたご家族が葬儀社選びやお墓のことで悩んだり、急な出費で困ったりするのを防ぎ負担を減らすことができます。以下の6つは特に重要です。
- どんな形式(例:家族葬、一般葬、一日葬、直葬)が良いか
- どれくらいの規模(参列者の人数)にしたいか
- 宗教形式(仏式、神式、無宗教など)はどうするか
- 従来の一般墓にするか、永代供養墓、樹木葬、納骨堂、散骨などを希望するか
- すでにお墓がある場合は誰が継承するのか
- 自分らしいと思える遺影写真はあるか
必要であれば、いくつかの葬儀社から資料を取り寄せたり、現状の予算を決めておき事前相談すると、より具体的になります。お墓の場合は、可能ならば現地見学し家族と費用や管理方法を検討し話し合っておきましょう。。

使用する写真は写真館などプロの人に撮影してもらうのがおすすめです。選んだ写真のデータやプリントの保管場所を家族に伝えておくことも忘れずに。
葬儀の形式、お墓のあり方、遺影写真といった具体的な項目について、ご自身の希望を明確にし準備を進めておくことで安心できる終活となります。
終活をスムーズに進めるための6つのポイント

終活をスムーズに進めるための6つの重要なポイントは以下です。
- 心身ともに元気なうちに
- 一人で抱えず話し合う
- 専門家への相談
- 定期的に見直し情報を最新に
- 無理せず自分のペースで
- 「引き算終活」だけじゃなく「足し算終活」
心身ともに元気なうちに
終活は、心身ともに健康で判断力が十分にあるうちに始めるていきましょう。 早めに着手することで時間的・精神的な余裕を持って冷静に計画を立てられるからです。また、将来の健康状態の変化に備え、自身の意思を明確にしておくことは、いざという時の家族の負担や混乱を軽減します 。
物の整理や相続に関する複雑な手続きは心身が元気な内に進める方が負担は少ないです。万が一判断力が低下し意思表示ができなくなると、延命治療や介護方針、相続などで家族が困ることも考えられます 。
「思い立ったが吉日」と捉え、気力・体力・判断力が充実しているうちに自身のタイミングで始めることが後悔のない準備につながります 。
一人で抱えず話し合う
一人で抱え込まず、家族や親しい人と協力して進めることが重要です。誰かと話し合い、自身の希望を正確に伝え、死後の手続きや相続に関する対立等も防げます 。
一人で進めると自身の意向が上手く伝わらず準備した葬儀やお墓が意に沿わないものになる可能性も。相続財産の分け方でトラブルに発展するケースもあります 。
自身の考えや希望は共有し合いながら共に進めていくことが円満な終活の鍵となります。
専門家への相談
必要に応じて専門家に相談することも大切です。終活には財産管理や相続など専門知識が必要な場面が多く、相続問題は弁護士や税理士等への相談が大切。
チェックポイント
事前にノートなどで資産リストや希望を書き出しておくと 相談内容が具体的になり的確なアドバイスを得やすくなります。
終活アドバイザーやファイナンシャルプランナーにも相談できます 。
定期的に見直し情報を最新に
終活に関する計画や記録は、一度作成したら終わりではなく定期的に見直す必要があります。 人生の状況(家族構成、経済状況、健康状態など)や自身の考え方は変化するもの 。
家族構成の変化(結婚、出産、離婚など)定年退職、大きな病気などは財産分与や医療・介護の希望を見直す機会になります。保険の見直しやデジタル資産のパスワード変更をしたら定期的な更新が必要です。
定期的な見直しを怠ると計画が現状にそぐわなくなり混乱を招きます。
人生の節目や状況の変化など数年に一度は計画を見直し、最新の情報と自身の意思を反映させることが重要です。
無理せず自分のペースで
無理なく自分のペースで前向きな気持ちで取り組むことが大切です。「死」というテーマに向き合うため、精神的な負担を感じることがあります 。一度に色々と手を出すと心身ともに疲弊し挫折しかねません 。自分のペースで進めることで精神的な負担を軽減し持続的に取り組めます。
「今日は引き出し一つ整理する」など小さなステップに分割するのが効果的です 。また、「終わりの準備」だけでなく「残りの人生をより良く生きるための計画」と前向きに捉えましょう 。
焦らず、楽しみながら自分のペースで取り組む前向きな心構えが終活を有意義にします 。
「引き算終活」だけじゃなく「足し算終活」
終活は、死後の家族負担を減らす準備(引き算)。残された人生を自分らしく充実させる活動(足し算)の両側面があり、物を減らすだけでなく人生に新たな価値を加える視点も取り入れることで豊かで前向きな活動に変っていきます。
- 「引き算」は不要品の断捨離 や財産整理 など
- 「足し算」は新しい趣味や学び、旅行、人との再会、ボランティア、家族への感謝 など
モノを整理する「引き算」と、経験や喜び繋がりを増やす「足し算 」の二つを組み合わせることで単なる整理作業ではなく自分らしくこれからを生活する手段となります。
終活エンディングノートの書き方

終活の第一歩として、エンディングノートの作成はおすすめ。エンディングノートは手軽に始められます。書店やネットで専用のエンディングノートを購入できます。エンディングノートには主に以下のような項目を書き留めます。

自分の情報や資産、医療、葬儀など考えるべき項目が用意されていて、何から手をつければ良いか分からないという方でもやるべきことを整理できます。エンディングノートは、終活のハードルを下げ自分の考えを整理できるオススメのツールです。
ただし、法的効力はないことや定期的な見直しと更新が必要です。
終活で「もしも」の時に備えよう
終活は未来の不安を減らし残りの人生をより自分らしく輝かせるための活動です。準備のポイントは以下の4つ。
- 身の回りの整理
- 財産・相続の準備
- 医療・介護の準備
- 葬儀・お墓の準備
終活をスムーズに進めるために、無理せず自分のペースで行い、ノートなどにまとめた情報は定期的に見直し、最新の情報へ適時変えてください。またお金のことや税金のことは専門家への相談がおすすめです。
終活は時間がかかることもあります。しかし、人生を整理する貴重な機会でもあります。この記事で紹介した方法やアドバイスを実践することで準備が一歩前進します。これからの時間をより豊かにするために終活を始めてみましょう。
何をしていいか、どうしていいか分からない人は終活アドバイザーを活用するのがおすすめです。
何から始めればいい?に答えてくれる